ジュゼッペ坊 − Fra.Giussepe −

司祭でもあり、高名な医師、科学者であった、ジュゼッペ・ザミットが実際に住んだ、マルタの昔ながらの典型的なタウンハウスをワインバーとしたもの。夏は建物の前にしつらえられる「テラス席」がおすすめ。

イザベラの旦那、デーヴィッドを待つ間、なんか飲んでようということになり、レブヒートをオーダーしたところ「?」なカオをされてしまった。「シェリーのレモネード(※2)割りだよ」と説明。今回のマルタ帰省では、少なからずこんな場面があったな。

店内、1階の梁にあった碑文。ラテン語で「ジョセフ・ザミットが1717年に定礎」みたいなことを書いてある。
ジュゼッペ坊は、長寿で、17世紀中盤から18世紀中盤の90年を生き、この家では、幸せな晩年の25年間をすごした。

二階より階段を見下ろしてみる。

バーカウンターの後ろ側は、オーナーソムリエのステファン。
1階部分の天井は、アーチになっていて、二階の天井は梁になっている。

デーヴィッドがやってきたので、改めて乾杯。
ワインは南アフリカ産、シモンシグの白で。
アテは「コールドミート・プラトー」。スライスしたハム、サラミを、クラッカー、パンチーズとともに大皿に盛って。

ブルスケッタ。
ここのは、チーズも乗っけて、オーブンで温めてある。
あと、シモンシグの赤も飲んだっけか。

ドルチェもいっとく、バノフィー(バナナトフィー)。
マルタのバノフィーはウマい。
会計はイザベラ&デービッド、トニーさんとボクの4人で67ユーロ。
FRA GIUSEPPE
3 Triq Dun Spir Sammut,
Hal Balzan,
MALTA
TEL: +356-21499940
※1:あとでマルタ語辞書引いたところ、英語でいう「brother = 修道士」のようだ。
※2:欧州では「レモネード」というと炭酸レモネードのことなので、市販品はスプライトか、7UPになる。
今年もレノのレストランから
シェフのジョセフに、
「今年もエビが食いてーぞ、シーフードリゾットもな.....」
とか言ってると
「今日のおすすめはソードフィッシュ(カジキ)だ。まあ、ちょっと来い」
と厨房に引き込まれる。

「これでウマイもんつくってやる。まーかせて!」
とジョセフ。
「スパゲッティ・ペスカトーレとシーフードリゾットも頼むよ」
と食い下がると、
「まあまあ、いいからオレにまかせとけって」
と、今度は追い立てられるように、厨房から出される。

待つことしばし、まずは、スパゲッティ・ア・ラ・ペスカトーレ。
ここしばらく、エビのいいのが入ってきてないので、エビはこれで勘弁してくれとのこと。

ソードフィッシュの尾の身のソテー。カポナータを添えて。
塩コショウして、焼いて、オリーブオイル振ってるだけなのに、じゅうぶんウマいもんな。

マルタでの外食のお約束、大量のチップスと野菜の付け合せ。
シーフードリゾットは出てこなかったが、こんだけでもけっこうボリュームあったし、味はもちろん申し分なく、大満足。
ジョセフ自身も、ちょっと痩せて、いいカンジになってるな。

2007年の『レノ・レストランバー』レポ
RENO'S Bar & Restaurant
1, St.Patrick Street,
Birzebbugia,
MALTA
TEL: +356-21651165
早朝ブラディメアリー
セキュリティを通過後、これといった買い物もなくエアマルタのクラブクラスラウンジにはいる。

毎年のごとく気になるのだが、ここのバーには、これ見よがしに、タバスコとウスターソースが置かれている。

バーにはウォトカ、冷蔵庫にトマトジュースもあるから、ブラディメアリ作れということかいなと、思いつづけてきたが、今年はほんまに作ってみた。

ブラディメアリをウォトカ濃いめの、タバスコ四倍で。
時刻は0630時。0400時に起床して、0500時にホテルをチェックアウト。ここまではコーヒーとエスプレッソを一杯ずつ飲んだだけだったかと。これで空腹が多少癒せるかと、まずは一口飲んでみたが、胃にはいった途端、熱い。これはウォッカによるもの?タバスコ?それとも両方?
空腹をなんとかするよりは、目を醒ますほうに効果あり(胃腸の弱い方と、小さいお
子さんはマネをしてはいけません)。
※:欧州ではビジネスクラスのことをこう呼ぶ
海岸通りでジェラート

スリマは、タワーロードの「ルンゴマーレ(Lungomare)」。店名は、伊太語で「海岸通り」のことである。
ここに来て、何種類もあるジェラートやソルベのうちで、絶対食べるのは

まずは「フィコ・デ・インディア(Fico d'India)」。この画像をバール・イルソーレでチェックしていたとき、後ろから覗き込んだフロアマネージャーのSanjiさんが「お、『インドのイチジク』ですか」と。さすが、何年もイタリア料理の世界にいるだけのことはある。
伊太語やスペイン語で、サボテンの実のことを「インドのイチジク」いう。よく熟れた実はは、イチジクのように甘く、それでいて、イチジクのような青臭さがない。

そして「アングリア(Anguria)」。イタ語でスイカのこと。この二つをカップに盛ってもらう。

左のカップは、スイカ上、サボテンが下になっている。右のカップのは、スイカにサボテンがおおいかぶさっている。
サボテンのジャラートはメリハリというかエッジのあって、それでいて上品な甘さで、スイカのほうは、時にシャリシャリ感や、ミルクの風味みたいなのも感じられる優しい甘さでウマー。
眺めのいいレストラン − ザ・キャリッジ −

お連れいただいたのは「ザ・キャリッジ」という、ヴァレッタ城内の昔からの建物の6階につくられた、眺めのよいレストラン。

まず出て来たのは、アンティパストというよりは、つきだしのごとき野菜のディップ。タルタルソースが非常においしい。レシピが知りたい。

つづいて、アンティパストで、マッシュルームのフォアグラ詰めのフリット。

イカのフリットのサラダ。
まあ、イカリングフライのサラダということで。

メイン、ポークソテー、ホワイトソースのグレープフルーツ添え。
オニクがやわらかく、ナイフがスっとはいる。グレープフルーツとの組み合わせがまた絶妙。
この後、ドルチェとして、おいしいソルベをいただいたのだが、画像撮り忘れ。読者諸賢、許せ。

ザ・キャリッジのテラス。週末の夜には、テーブルがしつらえられる。マルサムセット湾を挟んだ対岸は、マルタで最も賑やかな繁華街スリマ。ここから眺める夜景は相当見事なはずである。

テラスの一角には、店の名前の由来となっているキャリッジ(馬車)が置かれている。

扉のアイキャッチとしてもキャリッジ(馬車)。
先ごろ、日本の某精密機器メーカーが、海外ディーラーコンファレンスのパーティー会場として、このレストランを使ったらしい。

この看板が目印。オズボーンホテルとおなじサウスストリートにある。

とてもキュートなデザインのショップカード。
この四枚が各々のテーブルにおかれる。
ヴァレッタ城内には、ディナーについては、イマイチぱっとした店はなかったのだが、この店は穴場かも。初老のカメリエーレと、オーナーのサービスも、イヤミなく心地よい。
ディナー営業は週末のみなので、ご利用希望の方は、かならず電話で営業確認と予約をしてほしい。
THE CARRIAGE
22/5 Valletta BLDs.,
South Str.,
Valletta, MALTA
TEL: +356-21247828
テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
伊太おばはんのグラニテ
「聖ヨハネ大聖堂横の広場に、イタリア語しか喋らないおばちゃんが屋台でやっている果物のシャーベットが美味しい」
という話をしてくれたので、それはグラニテのことだな、せっかくのこの暑いなか、いかいでかと、捜してみた。

聖ヨハネ司教座聖堂のリパブリク通り側の、大包囲戦広場(Misrah L-Assedju L-Kbir / Great Siege Square)で簡単に見つけることができた。

少なくとも、リモーネ(レモン)とフリゴーラ(イチゴ)の二種類のグラニテがあるようなので、その2つをミスト(ミックス)にしてもらった。
タキさんとヒビノさんのいうとおり、ケミカルな原材料は一切使っていないカンジ。この日のようにキザ暑いなかウロウロしたあとは、このグラニテ食べると元気でるね。
このおばはんほんまにイタリア人で、英語もマルタ語も喋れない。
悪いことに、ボクがちょこっとイタリア語使ったもんだから、とにかくイタリア語で
「マルタにはなにしにきた?働きにか?バカンスか?」
「職業は何だ?給料はいくらもらってる?」
「日本からマルタまで飛行機でいくらかかる」
といったことを、イタリア語でまくしたてるように問い掛けてくる。
そばにいた旦那らしきをっさんが、多少英語ができるようなので、助けてもらいながらなんとか質問に答える。
伊太語、もっかいちゃんと勉強してみるか?!
サンデードリンク

行った先は、ヴットリオーザの某政党支部のクラブ。スティーブさんもボクも、この政党と政策は支持していないんだけど、そのへんは、まあいいか。マルタでは、各々の街にある各政党の支部には、こういったクラブがある。その街のその政党の支持者だけでなく、ポリシーが明らかでない他所の街の人間や、通りすがりにすぎない旅行者でも、ここにはいって飲食ができる。
で、ここでは、日曜の午前は、ビールなどのドリンクを頼むと、ドリンク代のみで、どんどんおつまみを出してくれる。それを「サンデードリンク」と称しているようす。いわゆる「ブランチ」が楽しめるようになっているということ。

まずはホブスビゼイト

モツ煮込み。文化的に、モツ料理はありだと思うけど、朝から出て来るとはなあ。

ビーフの煮込み。「ついでのツマミ」ではなくて、こういったしっかりしたモノをどんどん出してくれる。

レバーの煮込み。カレーフレーバーの豆のペーストで煮込んでいるのかな。レバーが嫌いでさえなければ、すごく日本人に馴染みやすいアジかと。

でんでん虫のガーリックソテー。そう、いわゆるエスカルゴ。
日本では高級食材だが、マルタでは、雨後、野にウジャウジャ出てくるからね。

ホブスビゼイトふたたび。こんどはレタスを乗せて。

春巻、スイトーチリ系のソースで。
このへんで、だいたいお腹がふくれた。
ドリンクのほうは、HOPLEAF(エール)とBLUELABEL(ペールエール)を3本ずつくら飲んだのではなかったかと。
しかして、スティーブさん、帰宅後「マコトは酒が強い。一人でビール15本空けた」と、クミさんに言ったらしい。いやいや、あなたのペースに合わせたらこうなったんだってば。
テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
冷珈琲、於地中海 − CAFFE CORDINA −
アイスコーヒーって、日本だけの飲み物かと思っていたら、マルタでも見つけた。

処は老舗名店のカフェ・コルディナ(CAFFE CORDINA)。メニューにも載っていたかと。
ボクは夏でもコーヒーはホットなのだが、話のタネに飲んでみることにした。
ウェイター氏に「アイスコーヒー」とオーダーすると、「氷の入った冷たいコーヒーだな?」と念押しされる。やはり、あんまりホピュラーではないということか。

で、運ばれてきたのはこれ。
見た目は、日本のアイスコーヒーとほとんどかわらん。ただしガムシロップではなく、グラニュー糖の小袋がついてきた。ストレートで飲む。悪くはない味。氷の溶け具合からして、あらかじめ抽出したコーヒーを冷蔵庫で冷やしておいたり、はたまたダッチコーヒー(水出しコーヒー)を使ったのではなく、ヨーロピアンローストの濃いめのコーヒーの淹れたてを、氷をつめたグラスに注いで作ったにちがいない。アイスティー同様、もともとはこういう淹れ方をしてたはずだよ。日本のアイスコーヒーも。

カフェ・コルディナは、マルタの首都ヴァレッタの城内のど真ん中にある。ヴァレッタのバックボーンである共和国通りを渡った正面、国立図書館の前の共和国広場に、テラス席を設けている。

テラス席に座っていると、ウェイター、ウェイトレスが通りを渡って店にオーダーを届けにいったり、ドリンクやフードをサーヴするために、通りを渡って来る様子が見られて面白い。
このテラス席の人気が高いようだが、店内もまた素晴らしい。天井には見事なフレスコ画。エスプッソやカプチーノをすすりながら、それらを眺めるのもまたよし。クッキーやビスコッテイなども販売してるので、そういったものをお土産に買って、会計を待つ間に、天井や店内の装飾を鑑賞するのもまたよし。
Caffe Cordina 244/5 Triq Ir-Repubblika,
Valletta, MALTA
最強カルボナーラ − マルサシロクから西中島へ −

セングレアのサン・ミッシェル城塞の先端にある、眼と耳の浮き彫りが特徴となっている哨所の撮影を終え、車に乗り込み、この一週間ドライバー役を勤めてくれてたトニーさんに
「夕食にしよう。今日はイル・リッツにいこう」
と告げる。
「どうせ南のほうにいくなら、オレの街のレノで食べれば.......」
と不満げにブツブツいう。サイトのコンテンツの維持のためにチェックする必要もあるからといっても、どうせわかりっこないから
「レノにはまた必ずいく。今夜はイル・リッツにいきたい。満席ならレノにしよう」
と、再度、イル・リッツを押す。
20分ほどで、朝市で有名な漁村、マルサシロクに着く。時刻は18時半、金曜というのに、意外に混んでなくて、駐車場所もカンタンに見つかる。
イル・リッツも我々以外には、まだ客が入っていいなかった。ときどき感覚が狂うのだが、こちらの人らの、外食ディナーの時間は、もう少し遅いのであった。

本日のペシェを見せてというと、銀色の皿に載せられてやってきたのは、ホウボウとスズキを足したような魚だった。
これをボクとトニーさんとで半分ずつ、グリルにしてもらうことにする。

つきだしのごとく出てきたのは、オープンスタイルのホブスビゼイト(≒ブルスケッタ)と、ビキーラという豆のペースト。
食前酒かわりに飲んでるビールにもあう。

ホールから厨房方向を見る。厨房は広くて対面式で機能的なカンジ。

ホールとバー。
むこうに見えるおっちゃんは、おそらく店主で、にんにくの皮をむいているところ。

アンティパストして、カラマリ(イカ)フリットと、アルニータ(タコ)のガーリックオイルフライをオーダー。
どちらも、この店にいくつかある名物のうちの二品。

カラマリフリットは、輪切りにしたイカの胴に、チョッブしたゲソとワタ、つなぎを詰めて深揚げしている。
メチャウマ。
プリモは、これまたこの店の名物であり、以前より最強と評してきたスパゲッティー・カルボナーラ。

今回、久しぶりに食べてみて、味がクリーミーに、まろやかに、丸くなっている。
卵白が作る独特のフワフワ感がなくっている。マズくなったわけではないが、正直面白みのない、ごく普通のカルボナーラなってしまっている。シェフかレシピが変わった??

ペシェは、香味野菜ソースのグリルとなって出てきた。
レモンを絞ると、その酸味が、魚の白身のあっさりしたウマミと、香味野菜の香りと食感にバッチリあう。

つけあわせは、野菜サラダと、例によってチップス。

つけあわせといっしょに持ってこられた。
二重の瓶になってて、外側の瓶には、オリーブオイル。内側のブドウの房状の瓶にはバルサミコが入ってる。つけあわせの野菜サラダの味付けにつかってちょということらしい。

店の外観はこんなカンジ。
カルボナーラのことは残念だが、カラマリフリットは絶品だし、また来たい店であるのにはかわりない。
何品かをオーダーして、皆で取り皿でもってシェアするなんてこともできる店なので、日本人には使いやすい店でもある。それに、ボクがビール二杯しか飲んでいないとはいえ、トニーさんと二人で、会計は15マルタポンド(※)を切っていた。
Ir-Rizzu Restaurant
89, Xatt is-Sajjieda, Marsaxlokk,
Malta
Tel:(+356) 2165 1569 / 2165 0492
Fax:(+356) 2165 0862
■2007年9月17日夕刻 大阪市淀川区西中島
いつものバール・イルソーレにて
「例の食材が入ったんだよな。カルボナーラ作ってよ。もち、パスタはスパゲッティで」
と、プリモのハマちゃんにオーダー。

できあがり。
「例の食材」とは、以前ハマちゃんのスパゲッティ・カルボナーラを紹介したエントリ『2番目にウマいカルボナーラ』にて、「さらにおいしくするために加えることを提案した具材」のことなんだが、さてさて、ご覧の皆さんは、なにかわかるかな。

シャルドネの白をあわせる。
「例の食材」とは、ブラウンマッシュルームのことである。
かつて、イル・リッツのカルボナーラでも、不思議なフワフワ感のあるソースとともに、食感と風味を演出していた。
スライスにするのではなく、縦に六等分くらいに割るように、ハマちゃんにはいっておいた。
ハマちゃんは、見事に期待に応えてくれた。この日から、ハマちゃんのカルボナーラが、イル・リッツのにかわって、一番のカルボナーラとなった。
※:2008年1月1日より、マルタの通貨はユーロに切り替わった。レートは、2.33ユーロ= 1マルタポンド





