ハウスワインでっか。オオキニ

色合いはロゼに見えるが赤である。さらにいうと、この時期は、白やロゼのように、冷やして飲むのがよい。言わずとも、冷蔵庫で冷やしたやつを、半リットルのフラスコに注いで供してくれる。

隣のボトルは、「キニー」という、マルタオリジナルのビターオレンジフレーバーの炭酸飲料。
まずは、ワインをストレートで飲む。
出来のいい年のボジョレ・ヌヴォウをもう少しスッキリさせて、フルーティーさを増したカンジ。口当たりはよいのだけど、アルコールに弱い人は、一口でリジェクトしてしまうほど度数は高い。
つづけて、キニーで割って飲む。
最近でこそ、キニーを単体でいただくのも好きになったが、十ン年前に、初めて飲んだときは、こまった味だと思った。が、マルタの度数の強いハウスワインを、これで割って飲むのがまたメチャウマ。
このキニーがあるために、マルタ人とゴゾ人は、関西語の「おおきに」を教えるとすぐに覚える。
「Oh! Kinnie!」と教えるのである。
同道のトニーさんは、ドライバーなので、キニー割りを二杯だけ。

食事はラビュール(マルタ風ラビオリ)。
なぜかこの店では、食事はパスタになってしまう。以前は、スパゲッティ・ボロニエーゼだったし、ここ何年かはラビュール。どっちも、日本人にはおいしくいただける。もちろん、ほかにも色々メニューあり。我々は、手軽に手早くお安くということで、パスタにしてしまっているだけ。

具にはリコッタチーズをつかい、ゆでてから、トマトソースをかける。

ランターンは家族経営の店で、訪れるたびに、ファミリーが増えているのがうれしい。
今年は、娘さんがマルタからお婿さんを迎えていた。
あと、ちょっと前に、電気の事故で火災になったらしく、それを機に、内装をリニューアル。なかなか垢抜けた店内になった。
階上はゲストハウスになっていて、値段がかわっていなければ、1泊6マルタポンドで、ママの作ってくれる朝食がつくはず。
LANTERN
TRIQ IL-QBAJJAR, GOZO,
MALTA
+356-21-556285
ゴゾの島都ヴィクトリアのすぐ北には、シタデル(チッタデッラ:城塞)がそびえる。

その城内で、画像のようなディスプレイを入り口のところにしつらえているのがゴゾ食品の店「タ・リカルドゥ」。

毎年ここで、山羊のチーズとワインを買う。
今年は、一緒に食べるキャプテン・ハッサン&佐藤聖子氏のご夫妻がいないのでチーズはなしで、ワインだけを自分のために買う。いつもなら、ご夫妻に言いつけられたまま、白と赤のラベルなしをとっとと買うのだが、今年はテイスティングしてみた。ラベルなしの赤は室温、白とラベルありの赤は、冷蔵庫で冷やされている。なぜラベルありのほうは冷やしてるのかと、レジの娘さんに訊くと
「カベルネの赤と、グレナッシュのロゼをブレンドして、冷やして飲むように造っている」
とのこと。これ、ハウスワインだよね。
「もちろん、私のお父さんがブドウから作ってるのよ」
ラベルありのやつ、ランターンのハウスワインをさらにスッキリさせたような味。これ買っていこう。

帰国後、西中島のバール・イルソーレにて、オーナー様、スタッフ、なじみの常連さんといっしょにあけてみた。
「スッキリしてるけどフルーティー、それでいて南国のワインらしく力強い」といった評価で、おおむね好評だったかと。
しかして、タ・リカルドゥの白は、ハズれのコトが多いんだよな。
TA' RIKARDU
4, TRIQ IL-FOSOS,
CITTADELLA, RABAT, GOZO,
MALTA
Tel:21-555953

