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パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学

Pardon, captions on this entry are Japanese only.
 

「読書の秋」の一冊として、内藤陽介先生の「パレスチナ現代史 岩のドームの郵便学」を購入。主に通勤途上で少しずつ読み進み、半月ほど前に読了。
岩のドームの郵便学
葉書、手紙、カヴァー、切手などを情報ソースとして読み解き、単に郵便事情だけではなく、社会情勢や政情、風俗を分析するという、内藤先生の提唱する「郵便学」の技法で、現代パレスティナ史を読み解いた作品。
現代史とは、時に当事者の一人であるだけでなく、こと「映像の世紀」に生まれたものには、トピックスやインシデントがヴィジュアルで記憶に刻まれていたりするのである。
パレスティナにとっての現代史は、オスマン・トルコ領末期、列強による主権の侵蝕、アラブの蜂起、シオニズムによるユダヤ人の入植あたりから始まるのだが、その作品冒頭を読みながら、アタマの中には映画「アラビアのロレンス」のイメージが広がる。おりしも先の選挙が始まらんとしていたところ。映画の、ダマスカスを占領したアラブ勢に行政執行力がなく大混乱となるシーンが浮かび、万一、希望や立憲民主が勢力を持ったら、こんなことになっちゃうなとニヤリ。
さらに時代は進み、オスロ合意のあたりでは、ライブ映像で観たアラファト議長とラビン首相の握手の場面が浮かぶ。そういや、あの現場には、当時外相だった羽田孜も居て「ファタハと羽田派の頭目が一緒にホワイトハウスにおるわ!プギャー」となったのを思い出してはニヤリ。といったカンジで読み始めから終わりまで右脳働きまくり。
郵便学の切り口の本であるから、当然、資料として手紙や葉書が豊富に掲載されている。それらの文面が英語の場合は読めてしまうので、特に時代が古い資料ほど「この当時の人は、こういった字体で、こういった言葉遣いをしたのか」といったことも窺い知ることができたのも面白かった。
近代史以前の歴史もロマンがあって良いのだが、先に書いた通り、現代史は触れるごとにヴィジュアルがアタマの中にどんどん湧き上がり、また違う知的なシゲキがあって良いということを、改めて教えてくれた一冊でもあった。


  

テーマ : 歴史書
ジャンル : 本・雑誌

2017-11-09 : 書籍 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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まこり~の

Author:まこり~の
中央地中海通信管理者の私、大阪府出身大阪府在住です。
辛いものとお酒がだいすき。
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