マルタを通してリビアを観る【参】

リビアからの脱出者が、トリポリ国際空港のことを「まるでゴミ捨て場のような混沌」と評し、空路からの脱出がますます難しくなる中、英国空軍のC130輸送機が、トリポリよりマルタに、数十人の英国人と数人のマルタ人を空輸した。
マルタ国際空港はもともと英空軍の基地で、小さな島国にはちょっと似つかわしくないともいえる、長い滑走路と広大な地上設備を持つ。スエズ動乱(第二次中東戦争)のときには、この空港からエジプトに向けて、重爆撃機が飛び立ったりした。リビアのような国から大規模な居留民救出ミッションを行うのにも、非常に適した空港である。

マルタ国際空港
数年前、マルタ国際空港で見かけた、ロシアのアントノフ輸送機。現在、こういった数多くの駐機場に、各国軍、政府の航空機、あるいは各国政府にチャーターされた民間機が、空から居留民脱出に備えて、翼を並べる。

ここ数日、地中海中部で続く悪天候(強風)のため、各国の軍艦ですら、マルタに待避をはじめた。

グランドハーバー
画像は、マルタの首都ヴァレッタ南東の、天然の良港たる入り江、グランドハーバー。現在まさに、ここへイタリア、フランス、ドイツの軍艦が待避をしている。マルタにはこういった水深、奥行きともに深い入り江が多く、フェニキア人が活躍した時代から、悪天候の折の船の避難所とされてきた。マルタという名前自体、フェニキア語で避難所の意味の「メリタ」に由来する。
そんな中、水曜にトリポリに着岸したものの、同じ悪天候のため足止めをうけていた、アメリカ国務省チャーターの高速フェリー2隻が、ようやくマルタに向けて出港することができた。

反カダフィ勢力がトリポリに迫る。カダフィ側は、首都を堅持死守する構え。居留民の脱出が急がれるところだが、軍艦ですら避難させる悪天候はまだしばらく続くようす。
 

テーマ : マルタ共和国
ジャンル : 地域情報

2011-02-25 : マルタ/社会・政治 : Malta, Society & Politics : コメント : 0 : トラックバック : 0
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